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『ヒロキ』
第4章 揺らぐ心

「じゃあさ、午前中はオレに少し付き合ってくんない?ねっ?」


そう言われて、すぐに断ってやろうとしたけど、あの人懐っこい笑顔を向けられて、何だか反発する気が削がれてしまった。



(その笑顔…反則だし///…だから早起きして着替えもしてたのか…(笑))


「…たまには外で朝ご飯もいいかもね。」


結局、ヤツの最強スマイルに負けてOKしてしまった。


「やった♪んじゃ早速行こっ♪」


はしゃぐヒロキに急かされて外に出ると、アタシの手を引いてヤツは歩いていく。


何だか恥ずかしくて手を振り解こうとしたら、握ってる手に力が込められた。


「ちょ、ちょっと!放してよ!///」


「なんで?いいじゃん(笑)気にしない♪気にしない♪」


そう言いながらヒロキが振り返り悪戯な笑みを浮かべた。


そんなヒロキを見てたら、抵抗する気力も無くなり、仕方なく手を引かれるまま後をついて行くことにした。
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