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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第2章 恋の唄
 鼓動が煩いほど速くなる。
 が、保邦は、徳姫の動揺を勘違いしたようだ。
「邦成公をお館さまが毒殺した、という例の噂にございましょう?」
 澄んだ瞳が真っすぐに徳姫を見つめていた。
 何故か、この瞳の前では、どんな隠し事も嘘もすぐに暴かれてしまうような気がして、徳姫は眼を伏せる。
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