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第5章 あとがき

　月山という地名やヒロインの名前はそのまま使って書き始めたんですがねー。〝十六夜物語〟では、長尾保邦←この人に相当する人物の名前は全く違う―と徳姫が前夫の死後、結ばれるという設定で、更に徳姫が前夫に嫁ぐ前にひそかに相愛の仲だった昔の恋人、第三の男まで登場するのです。
　で、第二の男と幸せに暮らしていた徳姫を昔の恋人が〝オレを忘れて、他の男とよろしくやってる薄情な女め～〟と城を攻めてきて、呆気なく負けてしまう。そして、徳姫は囚われの身となり、昔の恋人に強引に側室にされてしまう（あれ？　側室じゃなくて妻でしたっけ）という設定。
　そういえば、徳姫を無理に自分のものにしてしまった最初の夫は、元ネタでは戦死ではなく病死でした。でも、亡くなるちょっと前に床を共にして、それまでの暴君夫には見られなかった一面や孤独の影をかいま見るってところはありましたね。ここは、今回の話と共通してるかも。私って、昔から疾風怒濤ドラマが好きだったんですね。
　でも、今回のスト―リーもこれはこれで良いんじゃないかと思っているのですが、いかがでしょうか？
　
2010/01/06