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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第4章 花冷え
 邦昭はあっさりと言い、自分で帯を結びながら襖に手を掛けた。
 ふっと思い出したように振り返る。
「俺は、そなたに何をさせようとも思うておらぬ。そなたは俺の妻だ、妻の務めは常に良人の傍にいることであろう。ならば、そなたは俺の傍にいてくれるだけで、それで良い」
 徳姫が初めて見る邦昭の人間らしい一面だった。
 あの冷酷な蛇のような男がこのようなことを言うなぞ、およそ信じられない。
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