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第24章 ＳＰＹ(２)

(…やけに遅くない？)

痺れを切らした都は中に入ってみることにした。


「…うぅん…」

呻き声が聴こえ、具合が悪いのかと個室をノックしようとした時、
「ああッ…そこ…！」
都はそれがサヤの喘ぎ声だと分かった。


(嘘…あの子が学校のトイレでオナニーですって…？)

耳を澄ませると、クチュクチュとイヤらしい水音までも聴こえてくる。