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第28章 エピローグ

ありえないミニパトのスピードに周囲の車も怯え、次々端に寄って停まる。


「心中でもする気か？」

流れる景色の速さに顔をひきつらせていた熊谷だが、しばらくすると不思議と穏やかな気持ちになっていた。

「憎けりゃ俺だけ殺せ。お前に殺されるなら本望だ」

「馬鹿なことを言うな、ミニパトで心中などするものか！ましてや殺人など…」

少しだけ、スピードが落ちる。