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ビターチョコレート
第5章 愛しさと背徳の背中合わせ。
「レンと夜過ごしてお泊りなんて、無理だよ。
夢で終わりそうだよ。
でも、叶えたい夢かな」

「アリバイならいつでも協力するよ。
マリちゃんの素敵な夜の為に」

「有難う。
アユちゃん」

運ばれてきたピラフとナポリタンを半分こにして、
二人は頬張る。

「今日はヒロとどんな風に過ごすの?」

「私はお酒苦手でも、
ヒロは好きだからね。
まずは居酒屋かな?
その後はホテルだね」

「いいな。
ねぇ、アユちゃん。
アユちゃんは旦那さんに
バレない自信ある?」

「あるかな。
お互いに家庭がある相手だし、リスクも考える。
バレない様にするのがさ、せめてものルールじゃん。
バレたら相手には絶対迷惑をかけないようにするのもね。
泥沼なんて面倒じゃん。
不倫して離婚して慰謝料なんてさ。
まぁ、そのリスクを覚悟しなきゃいけないんだけどさ、
バレる事なんて考えて、不倫する人って居るのかな?
深く考えないようにしてる。

そういうの‥‥‥‥
現実過ぎてシラけちゃうから」

「ごめん‥‥‥
私はこんなにレンにハマるなんて思わなかったし、
罪悪感はあるんだけど、不器用だからさ‥‥
どうしていいのか?
時々分からなくなるの。」
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