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ビターチョコレート
第7章 修羅場
「大嫌いだけど‼︎
当たり前でしょ。
あんたみたいな男が好きなんていう、
物好きいるわけ?」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
隆司は黙り込む。

「また、あんたお得意の黙りか?
都合悪くなると黙るのな?
本当にその時のあんたの顔、
醜いね。

鏡で見てこいよ!
気持ち悪い顔。
嘘と卑怯を上塗りした顔よ!」

「梓、
そんなに俺の事嫌いなら、
夫婦で居る意味ないだろ?」

「そうね。
あんたみたいな最低男を、
夫だなんて思いたくもないわ!
翔太が居たから我慢してやったのよ。
それくらいも分からないの?
あんたなんかには、
とっくに愛想尽きてるの。
当たり前でしょ?
人に迷惑しかかけられないクズだもん」

「離婚してくれ!」

パシン!
と強い音が部屋に鳴り響く。
私は醜い隆司を平手打ちした。


私の右手にも、
その痛みは伝わりジンジンした。


「どこまでも、
面の皮が厚い、
図々しい男ね。

もっと早く、
私から三行半を叩きつけて、
離婚しとけば良かった。
返せよ‼︎」


私は、再び隆司の胸ぐらを掴む。

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