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ビターチョコレート
第7章 修羅場
自由への扉を開けようとしても、
こんな男と世間体や息子の為に、
堪えてきた十数年は虚しかった。

もう、その時間は戻りやしない。
私はあと数年で40になる。
翔太を抱えて生きていくのは、
不安でいっぱいだ。

離婚の条件は翔太の親権。

確かに翔太と暮らす事は不安。
だけど、こんなだらしない父親に託すなんて、
出来ない。

大事な翔太が、目の前のくだらない男の二の舞いを踏む事になりかねない。

この男の薄汚さは、
元々の性格かもしれないが、
それを作り上げて形成したのは、
隆司の家族だ。

もう、隆司みたいなロクデナシは、
沢山だ。


この先大変だろう‥‥‥‥
私は母子家庭になる。

生活は‥‥‥‥
借金を増やすロクデナシとは縁が切れるから、
楽ではないけど、
もう、ロクデナシの為に働かなくても、
借金の為に働かなくても済むんだ。


私は泣きながら、
頭を整理した。

タバコに火をつける。
フワフワと煙りが舞う。

旨いなんて思わない。
仄かなメンソールの香りがする。


フゥーと吹き出す。

何もかも煙りに包まれて、
無かった事にしてくれたらいいのに‥‥‥
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