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ビターチョコレート
第8章 愛の巨大幻想。
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離婚のメリット、デメリットが交差する。
メリットは、
隆司が夫ではなくなった事。
私の中で長く苦しんだ時間だが、
離婚を何度もしたいと願ったが、
世間体を気にして留まった。
私から見たらロクデナシの隆司でも、
翔太にはパパだ。
翔太からパパを奪う事に罪悪感を感じていたが、
離婚を言い渡されて、こうして離婚するなら、
もっと早く、不倫をする前に離婚しておけば良かった。
不倫にのめり込んでおきながら、
かなり図々しいが、
出来れば、
私の人生に不倫をした黒い歴史を葬り去りたい。
本当はそれくらい、
罪悪感も感じていた。
隆司の妻だった時、
私は逃げたかった。
借金からも嘘偽りを重ねて、
旗から見たら幸せな家庭を演じるのも疲れていた。
隆司を知らない人に、
「いい旦那さんじゃないの。
カリスマ美容師さんなんですって?
自慢よね。
だから、奥様もセンスいいのね」
「あら、お子さんはお一人?
一人っ子は可哀想よ。
もう一人くらいいいじゃない?」
そんな無責任な言葉のナイフが、
私の心に突き刺さり、
ドロドロと血を流していたのも、
気づいてないだろう‥‥?
何も知らない人の言葉は、
悪気がない分、罪だ。
逃げたかった。
この事が不倫をした言い訳には、
ならないのは、百も承知。
翔太すらも置いて逃げたかった。
メリットは、
隆司が夫ではなくなった事。
私の中で長く苦しんだ時間だが、
離婚を何度もしたいと願ったが、
世間体を気にして留まった。
私から見たらロクデナシの隆司でも、
翔太にはパパだ。
翔太からパパを奪う事に罪悪感を感じていたが、
離婚を言い渡されて、こうして離婚するなら、
もっと早く、不倫をする前に離婚しておけば良かった。
不倫にのめり込んでおきながら、
かなり図々しいが、
出来れば、
私の人生に不倫をした黒い歴史を葬り去りたい。
本当はそれくらい、
罪悪感も感じていた。
隆司の妻だった時、
私は逃げたかった。
借金からも嘘偽りを重ねて、
旗から見たら幸せな家庭を演じるのも疲れていた。
隆司を知らない人に、
「いい旦那さんじゃないの。
カリスマ美容師さんなんですって?
自慢よね。
だから、奥様もセンスいいのね」
「あら、お子さんはお一人?
一人っ子は可哀想よ。
もう一人くらいいいじゃない?」
そんな無責任な言葉のナイフが、
私の心に突き刺さり、
ドロドロと血を流していたのも、
気づいてないだろう‥‥?
何も知らない人の言葉は、
悪気がない分、罪だ。
逃げたかった。
この事が不倫をした言い訳には、
ならないのは、百も承知。
翔太すらも置いて逃げたかった。
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