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第9章 不倫の果て‥‥‥未来へ

「予約したホテルからも夜景が見えるよ」

「何もかも有難う」

「マリの誕生日だから特別」

「私は幸せね」

「マリは幸せになれるよ」

何度となく、レンは私が幸せになれると言う。
でも、俺が幸せにしてやるとは絶対言わない。
不倫でそこまで望めないのは分かっている。

それでも奇跡を願う。

ライトアップしたスカイツリー。
私達を最初の日からロマンチックにしてくれた。

この景色は、何年も何十年も変わらないだろう。
人々に想い出を与えながら‥‥‥

そして私も忘れない。
何年も何十年も‥‥‥‥‥

この日のこの景色を。