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第9章 不倫の果て‥‥‥未来へ

シャンパンを飲んでいると、
雅人がラッピングされた包みを私に渡す。

「何がいいか悩んだんだ。
梓の誕生日プレゼント。
今日一緒に祝えて良かった。
梓、君の人生は平坦ではない。
上手くいかない日もあるさ。
笑えない日もね。

でも、幸せを掴むチャンスもある。
泣いた日も笑う日もあるのは、みんな一緒。

最高に幸せな日に、
また、このシャンパンで祝えるようにって思ってね
同じものをプレゼントするよ。
味は気に入ってくれたかな？」


「有難う。
とっても好きな味よ。
大事にするわ」

「俺が梓に惚れたのはね‥‥‥」

雅人が語り出す。


私はシャンパンを飲みながら、幸せに慕う。


今‥‥‥‥
世界で一番幸せと言える。

こんな夜があるのだから‥‥‥‥