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ビターチョコレート
第10章 ラブレター
愛していたから、
追いません。

その愛が汚くならないように。
私は純粋に雅人を好きになりました。

あの後、
一度だけ雅人からメールがありました。


おはよう。
もう、テーブルの上の手紙に気づいたね。

もっと早く、
君の名前を知りたかった。

梓。
いい名前だね。
手紙はマリになっていただろ?

もっと早く、
君の本当の名前を知っていたらと思った。

今更だよな。

梓、
幸せになるんだ。

マリじゃなく、
梓として。

それだけ言いたくなった。

こんな身勝手な俺を、
軽蔑するんだ。

そして、幸せを掴むんだ。



メールを何度も読み返した。
また涙が溢れた。


誕生日の翌日に愛する人と別れて、

愛する人は、
また生まれ変われという。

何度もあなたに返信を送ろうとしたわ。
でも、私の最期のプライドがそれをしない。

別れたら、
すがらない。

どんなに辛くても
悲しくても
愛していても

世の中で最も難しい、
恋愛をしたのだから。

汚したらいけない。


あなたの最期の優しさを無に出来ない。
あなたは私と別れるつもりで、
最高の誕生日をプレゼントした。

ひとつひとつ
あなたのサプライズを思い出す。




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