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みんな同じ空の下
第25章 休暇
通りを歩き続けて小腹を空かせた者には最適な食べ物だ。
饅頭の中身も肉や野菜、小豆など、種類を豊富に取り揃えてあり、選ぶ楽しさもある。
(…何か食べようかな)
見ている内に空腹を感じてきたリノが店主に声をかけようとした、その時。
「…店主、肉饅頭を一つ頼む」
隣から聞こえた声に反応してそちらに目を向けると、リノの視界に入ってきたのは精悍で逞しい風貌の男だった。
「…シバ…?」
名を呼ばれたシバがリノの方を見た。
「……リノ…」
シバがリノを認識した瞬間、その目は驚きで揺らいでいた。
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