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第31章 企み

咬龍団が捕縛されたことは、その日のうちに世間に広まり、数日経った今も人々の関心を集めていた。
国家転覆を目論んでいたという話も、警備局内で箝口令（かんこうれい）が敷かれていたにも拘わらず、どこからか漏れて国中に広まった。
今や咬龍団は英雄ではなく大罪人だとの見方をする者の方が大多数であった。
警備局では連日、咬龍団の取り調べが行われていた。
全ての聴取が終了次第、彼らは法と裁判を司る刑部（けいぶ）へと送られ、その罪を裁かれる。
一番に聴取を受けたシバは自身の行いについて、隠すことなく素直に話していた。
その後、順番に取り調べられた咬龍団の仲間達もまた同様であった。