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第33章 最後の夜

それはシバも同じだったようで、余裕も容赦もなくリノの中を攻め立てた。
「は、あんっ、や、ああ…っ！」
リノの頭の中が快楽だけで埋め尽くされ、体が仰け反る。
意識が飛んでいきそうな感覚がリノを覆った。
「ひっ…、あ…、あああっ、ああ――――！」
リノが絶頂を迎えた瞬間、その中では滾るシバの熱が迸った。
シバは自身を引き抜くと、リノの体勢を直し、そっと抱き寄せた。
「リノ…」
シバがリノの頬を両手で挟み、口付けた。
「…ん」
優しく包み込むような口付けだった。