パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第36章 二年後の再会

旱害により、僅かな作物すら収穫できなくなった村への配給も、ハクトの政策によるものだった。
痩せた火北の土地は、もともと作物が育ちにくい。
リノが暮らす光燐村（コウリンむら）をはじめ、火北地方の一部は自給自足すらままならない状況に陥った。
満足に食べることができない村人は、本来なら飢えで次々に倒れていくところだが、配給制度がそれを回避させた。
お陰で何とかリノ達は生きていられる。
リノがそんなことを考えながら、ホミに言われた通りに広場へ行くと、そこには面倒臭そうな顔をした役人が待っていた。