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夢のうた~花のように風のように生きて~
第5章 《花塵》
「旦那さま、お内儀さんがずっと最後まで握りしめておいでになったものです」
 茂平がそっと差し出したのは、一枚の小さな産着だった。―今日、お千香が大切そうに縫っていたものだ。
 定市は手渡されるままに産着を手にした。
 その産着を茫然として見つめる定市が呟いた。
「お前は、そんなに私から逃げたかったのか」
 定市が産着を握りしめて男泣きに泣いた。
 お千香の部屋の前の蝋梅は、その夜も艶やかな花を咲かせていた。
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