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喘ぐなら、彼の腕の中で
第18章 超ズルい


「荷物取りに行ったらすぐ戻ってこい。
俺は車で待ってる」

「え? う、うん…」

「何?まだなんかあるの」

「……無いけど……」


えっと……こうして2人で手を繋いで歩き始めたのだから
私と莉央は両想いになれたのよね?

なんだかここまでジェットコースター並みの早さで来たから、実感が湧かない。

って、暴走していたのは紛れもなく私だけど……


「別に俺はここでもいいけど?」


サクサクと砂を踏みつぶして歩く莉央が立ち止まった。


「え?何が?」

「岩場の裏まで行けば人いないから。
お前が声を抑えられるなら、見つからねぇよ」


~~~~!!///

ポーカーフェイスの莉央から、バッと手を離した。

何言い出すのよ!
さっきまでのいい雰囲気が台無し!!


「あぁ悪い。お前じゃ無理だな。
イく時の喘ぎ方ハンパねーし」

「バカ!
大体外でヤること自体ありえない!」

「俺もアオカンって興味なかったけど、案外気持ちいいぜ。
裏の住宅地と近いからスリルあって…」

「誰としたのよ!!」

「あれは確か…」

「答えるな!!」


最低だ~~~~!!





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