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喘ぐなら、彼の腕の中で
第5章 忘れさせて


「……っ」


バッグから携帯を取り出した手は、衝動的に動いてる。

歩道の端に寄って、震える指で彼の登録名を呼び出して
耳に携帯を押し付けた。


バカみたい。
なんて惨めで情けないの。

でも今は
このまま誰もいない1人暮らしのマンションになんて、帰りたくない。


『はい』

「……っ」

『沙月?』


午前中、私を狂わせた低い声。


『……どうした?
邪念を振り払って、抱かれる準備ができたか?』

「〜〜!」


人の気も知らないで……!

分かってる。
こんな奴に頼ろうとした私が間違ってる。

……でも……


「……できたわよ」


何かが外れたように
電話の向こうの彼に向かって続けた。


「してよ莉央。今すぐに」

『……!』

「焦らさなくていいから、私の意識が飛ぶくらい強く。
すぐに挿れてよ」


・・・沈黙。

ざまぁみろっ。
まさかこんなドン引きな発言するなんて、さすがの莉央でも驚くでしょ。

人間ヤケになると、思考を上回る言葉がスラスラと出てくる。

……笑っちゃうよ。


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