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第1章 芽生え

彼は友達やネットで実家方面で仕事があるか探していた

彼は悩んだ末、実家に帰ることを決めたと教えてくれた

「まだ誰にも言わんといてね」

「うん…寂しくなるね…」

職場の誰より一番に教えてくれたのは嬉しかったけど、複雑な気持ちだった

彼との約束の飲み会はお別れ会になるねと言っていた

私は彼が居なくなる寂しさはあったが、メールは続けられるからいいと自分に言い聞かせた

職場での喧嘩友達が居なくなる寂しさは募っていった

遠くで見掛ける彼の姿がもうじき見られなくなる

彼の姿を目で追う回数が増えていた