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わざとじゃないの
第10章 快感の先に
定食屋はとても美味しく、お手頃な値段だった

お昼は自分で払うと私が言い切り、

奢ってもらわなかった。


なんとなくまだそういう関係ではない気がしたから



「先輩ってイメージと違いました」

「ん?どういうイメージだった?」

「モテるって聞いてたんで、もっとナルシストっぽいのかと思ってました。全然そんなことなかったですね」

「あー、ナルシストか。どうだろうね、そんなつもりはないけど。でもサッカーには自信あるよ」

「そりゃあそれだけうまかったらあっていいと思いますよ。スポーツは自信がないとできないし」


先輩は私を見つめてニッコリと笑う

あー、溶けちゃいそう


「いいね、こうやってスポーツが分かる子と話すのって。正直俺の女友達はスポーツしないからな。船越と話すのは本当に楽しい」


いやー、照れるなぁ

そんな褒められたら照れるなぁ


「でも、飯食ってる時も避けてた話題があるよな?」

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