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わざとじゃないの
第10章 快感の先に
先輩が微笑んで私にもう一度熱いキスをする

私はギュッと先輩に抱きつき、

先輩の舌に応える。



ああ、

キスだけでもこんなに気持ちよくなれるのか


腰を当てられるだけでこんなに欲情するのか



先輩がパッと私から離れて、

私をいきなりお日様抱っこするように抱えた


「うわっ、ちょっと!」

「もう我慢の限界なんだよ。

キスしながら腰振るとか男の身にもなれって」



私は顔が真っ赤になるのを感じた


無意識のうちに腰を動かしていたなんて・・・


先輩の部屋だと思われるベットに私を横たえると、

クーラーをつけて一気に設定気温を下げる


もう邪魔はない。


これから私たちを止めるものはない。


「船越」

「長瀬先輩」



お互いが汗だくとかどうでもよかった

確かに自分が臭わないかは心配だった


でも先輩が私を押し倒して、

覆いかぶさるようにキスをしてきたら、

そんな考えは一気に消えた
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