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第13章 現実逃避

一度練習をサボるとなかなか復帰できないもので、

現実から逃げ出すことを覚えると、その楽さにすがってしまう。


私は結局本当に金曜日も週末も休んだ。

それだけではなく、そのまま月曜日も欠席。


そして迎えた火曜日の朝。


私は結局また休んでしまった。



きっと部活では直樹と別れたことがみんなに知れ渡り、そして長瀬先輩と練習後に消えたことの憶測が飛び交っていることだろう。


どんなことを言われているのかと思うと、

なかなか部活に行く気にもなれずにいた。



そしてもう一つ、

私が逃げていることがある。


長瀬先輩からの電話。



土曜の晩に電話がかかってき、

一度目はお風呂に入っていて本当に気がつかなかった。

しかし、

日曜日の昼間にかかってきたのは故意的に無視したことを否めない。