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わざとじゃないの
第14章 現実
「・・・」

「・・・」

「・・・ふっ」


先輩が吹き出す


私は沈黙の間に顔が真っ赤になっていた


「そういう友達になりたいんだ、船越?」

「そんな・・・先輩が嫌ならいいですよーだ」


私は恥ずかしくて先輩を追い越して少し早めに歩き出す



くそー、言うんじゃなかったぜ



「おーい、船越」

「なんですかー」


私は振り返る


先輩は自転車を止めて私の側にきた


そして私の目の前に立つと微笑んだ



あー格好いい。

爽やかなイケメン


そしてそっと私にキスをした


「どっか行っちゃう?」


はい。

キュン死に


そんなおでこをつけたまま話すなんて反則だよ


「はい・・・」

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