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わざとじゃないの
第1章 彼氏
「俺も、今すぐ襲いたい」

「だったら、襲ってよ」


それを合図に直樹と私の唇が重なった。

唇が取れるんじゃないかってくらい吸われて、

直樹の舌が私の口の中を一杯にする。


キスは苦手。


でも好き。


私も必死に直樹に応えるように舌を絡めていく。



直樹に両足を掴まれて、

私は直樹の首に手を回して、

抱っこをされた状態で風呂場に運ばれた。



「・・・タンマ」

「理央、この状況でタンマは無いよ」

「ごめん、でもお湯溜めてない。どうやってやるのよ」

「あ・・・そりゃあシャワーだろ」

今それ思いついたろ?

今まではバスタブの淵や、

直樹が湯の中に座った状態でしてたのに・・・

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