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わざとじゃないの
第4章 険悪
分かってる。

ここでおかしいのは私だ。

そういう集まりに行くのはよろしくないし、

むしろ行きたがらない直樹は正解と言える。



そもそも私と直樹は根が違いすぎる。



直樹は大人に気に入られるタイプだ。

言われたことはキチンとこなし、

やるべきことはやる。

成績は抜群な上に、スポーツもできるのだ

さらにさらにお酒やタバコは吸わない。



私もお酒やタバコは吸わないけど、

大人に気に入られるタイプではないのも確か。

どちらかというとばか騒ぎが大好きで、

成績はそこそこ。

不良ではないけど、

真面目ないい子ちゃんでも決してない。



「別れたいって言ってもさ、

まだ好きなんでしょ?」

「うん、多分好き」

「そこ多分かよ」


早希は笑いながら言った。


いやね、もう好きかも分かんないんだよね


私と別れたらすぐに直樹に寄ってく女がいるのは分かってる。モテるもんね


だからこそ別れるのがおしいって思ってしまう。


私は最低だ。
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