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わざとじゃないの
第4章 険悪
早希は笑った

「ヤバいな。別れようか迷ってるとは思えないわ」


うん、私もそう思う。

言ってることと心が矛盾してる。

でもね、直樹と私の間にあるものは本当に本当に特別だって思えるから、自信を持てるの



2kmを走り終わった。

私たちより遅くウォームアップを始めた男子も私たちのすぐ後にラインを越える

あーあ、男女の差って悲しいな


他の中距離選手も走り終え、

第二のウォームアップに入る。


足上げなどをしながら私と早希は今度はたわいのない話で盛り上がっていた

彼女が来るまでは


「船越先輩!」


飛鳥ー

息切れが激しいぞ飛鳥ー

でっかい胸がゼーゼー言うたびに揺れてるぞ飛鳥ー

「なに?」


そんな心の叫びは抑えて私は冷静に返事する


「ぶっちゃけたこと聞いていいですか?」

「うーん、まぁ言ってみな」

「風間先輩と船越先輩はどこまでやってるんですか?」


隣で早希は飲んでいた水を吹き出した。

それを見た男子が浅瀬きたねーぞってはしゃいでる


「なにい、急に。朝から下ネタ?」

「だって風間先輩にはぐらかされたんですもん。

理央に聞けばって言われたんで」

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