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わざとじゃないの
第6章 温泉
私って強情な女だな


さっき彼氏にフラれて、

白陵のイケメンサッカー選手に声を掛けられて浮かれて、

今度は博士の言葉で舞い上がってんの?



自分でもイライラするくらい軽い女。




ウェイトレスが私のフルーツサンドイッチと、

博士のだと思われるカツサンドとスープを持ってきた。



「食べようよ。

別に一緒に落ち込んで欲しくて会いに来てもらったんじゃないし。

むしろ楽しくしたい」



博士は少し私を見たけど、

私に極上のスマイルを向けて言った



「おっしゃ。

じゃあ食おうぜ。

直樹のことは忘れて、

イケメン長瀬様の話でもしてやるよ」
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