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第6章 温泉

ウェイトレスが私のオーダーを取りに来た。

私は何も食べる気にならなくて、

でも何も頼まずに水だけでここに居座るのも悪いから、仕方がなくフルーツサンドイッチを頼んだ


コーヒーハウスに比べてかなり値段が張る。



「ごめんな、俺直樹から何も聞いてねーよ」

「ううん、いいの。

好きな人ができたって言う理由で振られたんだし、その相手も分かってるし。

他に必要な情報って正直ないもん」

「そうかもしれねーけどさ・・・

なんで早希なんだろ・・・」



博士に私は早希に対してコンプレックスを抱いているとは言ったことがない。


「別にそんな不思議じゃなくない？

だってスタイル抜群だし、頭もいいし。

足だって速いしさ」


「そうだけどさ、

正直お前の方が俺いいと思うもん」



うわーーーーー

なんか嬉しい。


博士からそんな言葉が出てくるとは・・・


「そんな慰めで言わなくてもいいよー」

「慰めじゃないって」

「はいはい。ありがと」


やべー、内心今メッチャ喜んでるよ




でもね、


白陵の長瀬先輩の方が今は気になってるのも確か