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第6章 変幻

　
　


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彼の者は。


我が耳を疑い、我が目を疑い――

そして、それを告げた者を憎んだ。


その者は……絶望的な終止符を打ち、

残酷な言葉で彼の者の願いを壊したのだ。



だから――

彼の者は決めたのだ。



禁忌の小箱を開こうと。



どんなことをしても、

何を犠牲にしても。


たった1つの願いを叶えるために。



それが刹那に終わる、

1度限りのものであっても――。




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