この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第16章 船上 ~第2部 青龍の章~ 
 


「あたしがサクの嫁……か」

「夢にされてなくてよかったです」

 
 ユウナは慌てて頭をぶんぶんと横に振る。


「駄目だわ、こんなことばっかり考えていたらいけない。サクは普通にするって言っているのに、あたしまたサクを意識しすぎて、サクから逃げ出したら……サクが意地悪始めちゃうし」

「……そりゃその通り」


「しかし、女と浮いた噂もないほど女癖悪い奴ではなかったはずなのに、なんであんな意地悪始めるようになったのかしら。あたしを好きだっていうのなら、もっとこう……優しく出来ないのかしら」


「俺としては、すっげぇ優しく愛でてるんですけどね」


「嫌だわ、あたし。サクを意識しすぎて、さっきからサクの幻聴が聞こえてきちゃう。はぁ……サクの温もりが隣になくて寂しいなんて、サクに知られたら……絶対サク、隣にきていろいろ意地悪始めるんだわ」

「そりゃあ寂しいなんて可愛いこと言われたら、たまんねぇですからね」


「だけど困ったことに……、サクにあの意地悪されると、すごく気持ちよくなって、もっとという気分にもなってくるのよね。あたし……おかしいのかしら……」

「へぇ……もっと? それは初耳ですが」

「嫌だわ。このままだと本当に洗浄係とか治療係に任命しちゃいそう」


「そこまでお気に入りなんですか。それは嬉しいですね」



 突如ぬぅっと下から現われたサクに、ユウナは驚いて悲鳴を上げる。
/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ