この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第3章 再会
幸せな余韻に浸っていると、隣に白い立ち姿。
あ……
また心臓が早くなる。
顔を上げられずにいると、目の前に淡い黄色のシャーベットが差し出された。
「柚子のシャーベット」
優しいテノールがすぐ近くで響く。
「これも新作。食べてみて?」
「あ、ありがとうございます」
頭を下げて、でも斎藤さんは隣に佇んだまま。
「食べて?」
「ぁ、はっはい」
優しい声に促され、スプーンですくって口に運んだ。
口から鼻へ広がったのは爽やかな柚子の香り。甘過ぎず独特の苦味とのバランスが丁度良い。
「あ、美味しい。パスタも美味しかったですけど、これもすごく柚子の香りがして美味しい、で……ふ」
勢いよく頭を上げ、振り仰いだ瞬間に唇が重なった。
ぇ……キス、されてる?
でもそれは本の一瞬の出来事で、斎藤さんは何もなかったように身体を起こした。
「お気に召していただけて光栄です」
遅れて頬が熱くなった。
ふふっと笑う斎藤さん。
「可愛い」
か、可愛い?
恥ずかしくて、益々顔が熱を持つ。
「気に入ってくれた?」
魅入られたように頷くと
「名前、教えて?」
笑みを深くして首を傾げられた。
あ……
また心臓が早くなる。
顔を上げられずにいると、目の前に淡い黄色のシャーベットが差し出された。
「柚子のシャーベット」
優しいテノールがすぐ近くで響く。
「これも新作。食べてみて?」
「あ、ありがとうございます」
頭を下げて、でも斎藤さんは隣に佇んだまま。
「食べて?」
「ぁ、はっはい」
優しい声に促され、スプーンですくって口に運んだ。
口から鼻へ広がったのは爽やかな柚子の香り。甘過ぎず独特の苦味とのバランスが丁度良い。
「あ、美味しい。パスタも美味しかったですけど、これもすごく柚子の香りがして美味しい、で……ふ」
勢いよく頭を上げ、振り仰いだ瞬間に唇が重なった。
ぇ……キス、されてる?
でもそれは本の一瞬の出来事で、斎藤さんは何もなかったように身体を起こした。
「お気に召していただけて光栄です」
遅れて頬が熱くなった。
ふふっと笑う斎藤さん。
「可愛い」
か、可愛い?
恥ずかしくて、益々顔が熱を持つ。
「気に入ってくれた?」
魅入られたように頷くと
「名前、教えて?」
笑みを深くして首を傾げられた。