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甘く、深く、繋がって
第16章 過ぎ去らざる戒め
それまで普通だった交わりは時に倒錯的になり、啓太に少しずつ身体を開かされる日々。でもまだその時は愛されてると思ってた。……思っていたかった。

雪が降ったのを切っ掛けにバイト以外、外出させてもらえなくなった。
年末、そのバイトも休みになると、啓太は取り憑かれたように私にセックスを求めた。
必死になって拒んでもそれが却って啓太を興奮させる。エスカレートする行為に抵抗する事を諦めた。
心は嫌だと思っても、開かされた私の身体は意思に反して悦んで享楽に溺れる。「愛してる」啓太の言葉が信じられなくなった。

年始の挨拶を最後に携帯電話を解約されられた。その日、上機嫌な啓太に追い堕とされた、いつも以上に深い快感。意識を飛ばされ、目覚めた私の瞳が捉えたモノは右足首に鈍く光る足枷と鎖、見覚えのない部屋……

毎日告げられる「愛してる」でももうそれは心に響かない。ただ求められるままに身体を重ねるだけの淫蕩な生活。狂った愛に侵されて、啓太の烈しい執着に心も身体もがんじがらめに縛られた。

携帯解約に不信を抱いた千佳ちゃんがはるちゃんに連絡してくれて、必死に探して動いてくれた壮ちゃんとはるちゃんのお陰で、私は何とか保護された。
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