この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第5章 燻るモノ
「良いんですか?」
「っ!」
更に険しくなった畠山さんの眼力をものともせず、黒田さんがふっと笑う。
「じゃあ遠慮なく」
そう言ってクルッと身体を回転させ、私の方を見た。ヒョイと右手を取られる。じっと見つめてくる鋭い眼差し。

な、に?

手を引こうにもギュッと強く握られて、ドキドキし始めた心臓が苦しい。左手で胸の真ん中を押さえた。
「河合さん、オレはあなたが好きです。今答えにくいと思うから、後で時間作ってもらえるかな?」
「……」
びっくりして言葉が出ない。

だって、黒田さんが私を、好き?

すごく顔が熱い。みんなの視線に耐えられなくてまた頭を伏せた。

ど、どうしよう……困る。
斎藤さんの事話す?あ、いや名前は出さないで。
でも、こんなみんなの前で黒田さんに言うの?
私だったら耐えられない。
……どうしたら良い?

私が困って何も返せずにいると
「はい!」
山下さんが急に声を上げた。
「じゃ、河合の返事はまた後日。それで良いな、黒田?」
「もちろん、そのつもりです」
「よし、じゃあ飯にしよう」
ちょっと強引な切り上げ。でもその言葉にホッとした。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ