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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
真純が身体を震わせる。
その腕を緩ませて自分の上体を起こした。首にかかったままの真純の左手を取り、甲に唇を押し当てる。
「いっぱい、真純を愛させて?」
「ふっ、うぅ」
見る間に溢れ行く透明な涙。
そっと目尻に口付けて、しょっぱいはずの体液を甘く感じる自分に内心苦笑い。

こんなにも愛しいと思える真純と再び出会えた事に感謝する。

愛してる

言葉じゃ足りない

寄せられた眉間にキスをして、瞼に、もう一度目尻にとチュッと音を立てて触れていく。
「た、たくま、さ……ん」
震える声で俺を呼ぶ。
「うん」
繋いだ手をギュッと握って、頬に耳に耳朶を含んで甘く香る首筋へキスを落とした。
「あっ……ん……」
吐息の混じる甘い声に口角が上がる。

一回じゃ終れなくて、繋がって離れてはまた繋がって。
たくさん、たくさんキスをした。
柔く滑らかな白い肌に、足先で淡く色付く小さな爪に、赤く艶めきまだ足りないと俺を強請る粘膜に、も。

啼かせ続けて掠れた声は、深く沈むとまた高く響いて、俺を痺れさせる。頭の髄から融かされる。
もっと、ずっと聞いていたい……
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