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甘く、深く、繋がって
第33章 溶け合う身体(後)
我慢出来ずに擦り合わせた膝。拓真さんの視線を感じて右膝を立て、その視線を遮った。のに……
「隠さないで」
右隣に腰を落とした拓真さんが立てた腿に手を滑らせる。
「あっ……」
そのまま外側に倒されて、晒される恥ずかしさに両手で顔を覆った。ソコが淫らな涙を止めどなく溢れさせているのは、確かめるまでもなく明らかで……

ベッドが軋む音。左膝に手を掛けられたと思ったら、そのまま大きく開かされて。拓真さんが脚を割って間に入ってきた。
「いやっ!」
恥ずかしくて堪らない。身を捩りたいのに両膝を押さえられて叶わない。
「ひっ!あぁっ」
拓真さんの両手が膝裏から内腿へと撫で上げた。ビクンと腰が小さく跳ねる。
足の付け根ギリギリを軽く圧するように上下する長い指。もう少し、ホンの少し先へ伸ばすだけ。なのに拓真さんの手はゆっくり膝へ戻っていく。
強弱を付けて伝う手のひらに腿が戦慄いた。
「こんなに足を震わせて、真純はホントはどうして欲しいの?」
穏やかな口調とは裏腹、両足首を高く持ち上げられて。驚いて手の合間から見上げると、左の脹ら脛に口付けようとしている拓真さんと目が合った。
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