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甘く、深く、繋がって
第33章 溶け合う身体(後)
「ぃれ、てっ」
「っ!」
腰を振るだけじゃなく、直接的な言葉で求めてしまうなんて……
厭らしい。
はしたない。
恥ずかしい。
火が出そうなくらい顔が熱いのに、みぞおちがシクリと冷える。
でも……拓真さんは大丈夫。だから
「もぉ、やっ。ほし、の……」
言葉を重ねて深い繋がりを強請った。
「はっ……堪んない」
小さく呟いた拓真さんが私の腕を解く。頭を起こし、見下ろしてくる真っ直ぐな瞳。
「ねぇ、真純。お願いする時はどうするんだっけ?」
いつもより少し低い声で、右の口角を上げて笑う。

お願いする、時?

頭の中で繰り返し、思い当たった拓真さんの言葉に益々顔が熱くなった。
でも、躊躇したのは一瞬だけ。我慢出来ない私は拓真さんの首に手を掛ける。緋の色を濃くした瞳をすがる思いで見上げて。
「た、くま、さん……ぃ、入れて、くだ、さい」
温かい手に擦り付けた。
「っと……ヤーラシイ顔」
蔑まれてるハズなのに、嬉しそうな拓真さんに胸の奥がキュッとなる。
「ね、真純」
目尻の下がった瞳が弧を描く。
「指で、良いの?」
「ひっ、ぁあん!」
言葉を返す間もなく滑り込んできた長い指。待ち望んだ快感に、身体が震えた。
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