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甘く、深く、繋がって
第34章 エピローグ
額にキスを一つ落とし、私の肩を抱き寄せる。拓真さんの顎が頭に乗っかった。
『あー、すげー幸せ』
そう言いながらギューッと抱き締めてくる。じわりと熱くなる目頭。
最近の私は本当に涙脆い。すぐ拓真さんに泣かされてしまう。

こんなに幸せで、良いのかな……

『真純と再会出来て良かった』
躊躇(ためら)う私に降って来た言葉に堪えきれず、涙が溢れ出した。
それは、私の台詞。

二度とセックスなんてしたくないって、彼氏なんていらないって思ってた……
拓真さんに出会えて、本当に、本当に良かった。

全てを言葉にすると声が震えてしまいそうで。身体を捻り、正面から拓真さんに抱き付いた。
『あ、りがとう、ございます』
『……こちらこそ』
応えるように強く抱き締められて、涙が止まらない。拓真さんに気付かれたくないのに、どうしようもなくなって鼻を啜る。
拓真さんがもう一度ギューッと私を抱き締めて腕を解いた。くしゃくしゃと髪をかき乱し、頭にキスをする。滑り降りた大きな手が私の頬を包む。
泣き顔は見られたくなかったのに……
額に目蓋に目尻にと、顔中にたくさん口付けられて、額と額が重なった。
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