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甘く、深く、繋がって
第8章 刻む印
触れるか触れないかの優しいタッチ。
「ひぃん……やっ、ぁあっ……」
指の動きに合わせてひくんひくんとナカが疼く。足下から這い上がるゾクゾクとした震え。

何、これ……
ぃい、んっ……ぁっ、やっ……

今まで感じた事のない感覚に脚から力が抜けていく。
「っひぁん」
腰椎の左右を撫で上げられて、ビクビクとお臍の下が痙攣した。
「真純ここ、感じるの?」
言いながらも柔く、そっとなぞられて
「ん、ぁあっ!」
返事が出来ない。
立っていられなくて斎藤さんの頭に覆い被せるように縋り付いてしまった。クスリと胸の中で笑われる。
Tシャツからスルッと手を抜かれた。
ホッとして、同時に残念とも思ってしまう。
「ね、膝付いて?」
火照る身体は言われた通りに膝を折る。ソファーに座る斎藤さんと目線の高さが重なった。
艶を帯びたシンメトリー。じっと見つめられて、知れずコクンと喉が鳴る。
「真純は俺の、だよね?」
魅入られるままに頷いて
「もっと触って良い?」
斎藤さんに首を軽く傾けられた。私は声を出せずにただコクコクと首を振る。

触って、欲しい……

斎藤さんの目がスゥッと弧を描いた。
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