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第8章 刻む印

「噛まれるの、好き？」
咥えたままで質問されて
「ちっ違っぁああンっ」
否定したかったのに……捻るように食い込んだ歯にビクビクと身体が震えた。
「好き、なんだ」
またふふっと笑われた。

う、うぅ……ん

奥歯で甘く噛まれて、舌先で包んでチュクチュク吸われる。
「あっ……あっ……」

ダ、メ……おかしくなる
……もっと……

キュッと吸い上げて斎藤さんが口を離した。

あっ止めちゃ、や……

唾液でＴシャツが張り付いて、スゥスゥする。
「綺麗なピンク」
ぷっくりと膨らんだその頂きを指先で丸く捏ね、爪でピンッと弾かれた。
「ぁあん」
強い刺激に震える身体。
「痛くされるのが、好きなんだ？」
ふふっと笑われ
「ち、違います」
ゆるゆると左右に首を降った。直後
「ひあん！」
ギリッと強く捻られて声が跳ねる。
「嘘つき」
甘いテノールの囁きに腰が痺れた。身体が期待にピクピク震える。

ねぇ、もっと……
もっと、して？