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甘く、深く、繋がって
第8章 刻む印
きつく組んでいた手を斎藤さんに解かれた。ゆっくり前に戻されて、裾を手繰って持たされる。
「真純。こっち向いて」
呼ばれて目を合わせた。至近距離で微笑む妖艶なシンメトリー。
「真純のエッチな身体、見せて」

ぁ、あ……

魅入られた私の両手は戸惑う私を置き去りにして、勝手にゆるゆる上へと上がる。下腹部が曝され、ウエストが露わになり……
腰に両手を添えられた。温かいのにゾクゾクする。そのままゆったり脇をなぞられて
「っは……ぁん」
甘ったるい息が上がった。
「真純の肌気持ち良い。手に吸い付いてくるみたい」
誉められてソワソワとくすぐったい。
「全部、だよ」
胸の下で止まった手に、すかさず斎藤さんが指示を出す。優しいのに有無を言わせてもらえない。
「直接シテ、欲しくないの?」

あぁ……
直接、シテ……欲しい

斎藤さんに見つめられて、恥ずかしい。
恥ずかしくて仕方がないのに……私は上まで裾を捲り、全てを曝け出していた。
「良く出来ました」
ふふっと笑った斎藤さんに抱き寄せられた。
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