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五十嵐さくらの憂鬱。
第15章 …15
「全部、挿れてみな。
自分で、そう…」

自分の中に樹を感じる。
それだけでさくらの幸福感は絶頂に達し
奥まで挿れて、またイってしまった。

ビクビクと腰が動き
またもやそれで脳天を突き抜ける快楽が全身を走った。

「ほら、誰がイっていいって言ったんだよ?」

罰だ。

樹は短くそう言うと
さくらの蕾をこすった。

「きゃ……っあぁあっ!
イっちゃ…やぁっ…あぁっ!」

ほどなくして、さくらは果てる。
ビクビクと腰が艶かしく動いた。
それだけで、中に入った樹が当たり
気持ちよさに涙が出てくる。

「泣くな。ほら、動くんだ、自分で」

10回イったらご褒美をあげる。

そう言われて
さくらは樹の上で淫らに腰を振った。
気持ちよさに全てが吹っ飛び
何回イったかわからないくらい
樹の上で果ててはまた快楽を求め
樹を欲して欲情のままに動いた。

ヘトヘトになるまでイき疲れて動けず
その気だるさで体重がかかると
さらに奥に樹が当たり
またもや無意識に腰が動き出す。

樹に腰を持たれて前後に揺さぶられると
それだけでもう何回も果てた。

下から突き上げられては
その衝動に中が締め付けを増し
激しく打ちつけられては
身体中が痙攣した。

動けないさくらを抱きしめて突き上げ
さらに抱き起こして
抱き合いながらお互いを貪り合った。

抱きつきながら、全てを奪うキスに溺れ
本能のままに腰が動いて
絶頂を何十回迎えたかわからない。

樹は満足そうに
色っぽい顔でさくらを欲した。

「…俺しか欲しがるな、さくら…」

何十回めかわからない絶頂に
頭の奥までおかしくなりそうな中
樹がキスをしながらさくらにそう言った。

「…俺だけに感じろ。俺だけ欲してくれ。
俺だけに、その顔を見せて、俺だけにイってくれ…」

さくらはうなづく代わりに
樹をぎゅっと力強く抱きしめた。

そのまま朝まで
2人は1人になってしまうのではないかというほど
愛し合って絡まり合った。

さくらにとっても、樹にとっても
忘れられない夜となった。
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