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五十嵐さくらの憂鬱。
第3章 …3
樹はさくらの唇に、自分の唇を押し付ける。

「いい。さくら。よく聞いて。
光輝くんとキスしている時、
俺とのキスを思い出して。
気持ちいい感覚を思い出して。
そうしたら、きっと、
光輝くんとのキスも、気持ちよくなるよ」

濃厚なキスをされて
さくらは頭の芯がしびれた。
陽が落ちてとっくに薄暗い部室で
ちゅ、と舌が絡みつく音がやけに響く。、

樹の指が
さくらのスカートの中にするりと入り込み
敏感な部分に下着の上から優しく触れる。

「…っつ……」

樹がそれほそれは満足そうに笑う。
天使かと想うほどの
美しい笑顔だった。

「さくら。変態。
キスでこんなに濡れちゃうなんて」

見せつけるように、
糸を引く指をさくらの前に持ち出す。

「…濡れやすいんだね。
今度は、もっといじめてあげるからね」

フレンチキスで締めくくると、
樹はニコニコと
部室から去っていった。

「な……」

樹に途中でやめられてしまった身体は
疼く一方で我慢するのに堪えた。

部活どころではなくて、
さくらはしばらく呆然とした後に部室を去った。

自分の家に戻って携帯を確認すると
さっそく樹から連絡が来ている。

『明日は、朝、図書館に集合ね。
来られるかな?』

「いじわる!!」

携帯をベッドに投げつけてみるも
気になってしまい家事がはかどらない。

ーーーでも、嫌じゃないんだよね。
本当に変態なのかなーーー

「……彼氏にイかないからって、
先輩にえっちな指導されるとか…マンガみたい」

得意の独り言をテレビのお笑い番組に向かって吐くと
樹に返信した。

『わかりました』

ーーーさくら。

樹に呼ばれるのが、いつの間にか普通になっている。
自分の名前を呼ぶ声を思い出せば
光輝ではなくいつの間にか樹に代わっていた。

ーーーさくら。よく聞いて。
光輝くんとキスしている時、
俺とのキスを思い出して。
気持ちいい感覚を思い出してーーー

「そんなこと言われたら思い出しちゃうじゃん」

光輝と次に会えるのは月末。
それまで、樹に何をされるのか分からない恐怖と
もう一度味わいたいと思ってしまう快感に
さくらは憂鬱な気持ちになった。

光輝に悪いと思いつつも
樹には逆らえない。

「光輝と気持ちよくなるためだもん…」

そう言い聞かせて、さくらは疼く身体に悩まされながら
1人の夜を過ごした。
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