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あやかし姫の蜜事 ~巫女の夜伽は人ならざる者と~
第1章 蜜事・一 毛羽毛現の髪之助(はつのすけ)
「そんな事……あ、待って…!」

戸惑う暦など意に介さず、男は暦の巫女装束を脱がせていく。

「あやかし姫とは、我ら“人ならざる者”の欲を受け止め鎮める者。よって、その体も、心も、我らに曝け出さなければなりませんでしょう? 今の貴女は、まだ心まで私に曝していない」

手を止めようともしないため、どんどん暦の肌があらわになっていく。

「ああ…脱がしちゃ…ダメぇ…」

暦は赤面しながらも、どこか期待している様子だった。
その証拠に、嫌がっているように聞こえる声には甘さが混じり、毎晩のように妖怪達に抱かれ続けた若い身体は熱を帯びている。
暦の年齢は18歳。まだ成人を迎えていないにも関わらず、今まで快楽に溺れる夜を過ごした数は数知れない。
その度に妖怪達の妖気に感化されてきたのか、肉体の成長があまりにも早熟している。胸の膨らみは下着に押さえ付けられているというのに、それがはち切れそうなほどの大きさをしているという印象を見る者に与える。

「では、巫女服を着たまま犯されたいと?」
「い、いや……巫女服は、着替えの数が少ないから…その…ちゃんと…脱がせて…下さい……」
「……くくっ。畏まりました、きちんと脱がせて差し上げます。その調子で、もっと素直に心を曝け出して下さいね」

男の満足気な笑みに、暦の身体は更に火照っていく。

「なんと……肌のハリといい、肉付きといい……これでは飢えた妖怪達が手を出さないはずがない。姫はご自分の肉体がどれほど妖艷かお気付きでしょう?」
「や……お願い、見ないで…っ…変になるぅ……」

熱を帯びた身体を見られるだけで、散々快楽の味をしめた暦は興奮してしまう。
男の視線を身体に感じるだけで息が乱れ始め、どう愛撫してくれるのか期待すると……身体の一番奥の深い部分が、ぐぢゅり、と卑猥な音を立てる。
男の漆黒の双眸は、それさえも見透かしているようだった。

「くくく……さぁ、姫? 共に快楽に溺れましょうぞ 」
「あっ!」

下着が取り払われ、その締め付けから解放された胸は男の手に鷲掴みにされた。
男はそのまま感触を楽しむようにぐにゅぐにゅと揉みしだき、好き勝手に弄んだ。

「あ…はぁ…っ…んっ、あぁ…!」

意識せずとも、声が勝手に口をついて出てしまう。

「ああ、柔らかい……いかがです、姫。正直に仰って下さい。こう触られるのはお好きですか?」
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