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~ 愛しい人へ ~
第6章 ~ epilogue ~
千帆は……消えた。


だけど、


わたしの心の中には


淫らでいやらしくて
はしたない感情が存在している。


ご主人さま……
慎二さまの調教によって、
開花したマゾヒズム。


もう……消えることはないだろう。


でも、複雑な気持ちだった。


いい妻で、いい母で
仕事ができて……
自分の作り上げた七瀬が
好きだから。


千帆……淫乱で淫らで
快楽に正直なその存在も
たしかにわたしなのだ。


一つの肉体に宿る
二つのこころ……。


千帆はいないけれど、
千帆の魂?
千帆の心は
肉体にある。


わたしは……。


小さく笑った。


そうだ、
わたしが名前を授けよう。


認めたくないけれど、
わたしの中にある……
淫らで快楽に正直な心に。


新しい名前を授けよう。


「むつか」


意味はね、


七の前、六。
わたしの分身だから……。

夏のできごとだから、夏。


いつか、
また、
ご主人さまに仕えるその日まで……。


むつかと、ともに……歩いていこう。


もう千帆はいないのだから。


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