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片想いの行方
第3章 自習中の恋愛相談
その時


「ヒーメッ。2人だけで何話してんの?」

「香月さんとだなんて、珍しいね。
そろそろうちらと後ろ行ってしゃべろー?」


クラスの女の子が2人近付いてきた。

まだほとんど話したことがない、キラキラしてて派手なグループにいる子達。

ヒメと同じ色の茶髪で、並ぶとなんか似合う。


あたしはどうしたらいいか分からずに無言でいると、ヒメが2人に向かって言った。


「ごめん、またあとでいい?
今美和と大事な話してんの」

「………!」


ヒメの返事を聞いて、2人は驚いたように顔を見合わせたけど


「そっか。わかったー。
じゃあまた休み時間に来るわ」


そう言ってあっさりと離れて行った。


「……い、いいの?」


恐る恐る聞くと、ヒメはしれっとして答えた。


「何が?
話の途中なんだから当然だろ」


大事な話……

そんな風に思ってくれたんだ。


「で、どーすんだよ。頑張れんの?」


……鈴木くんに好きになってもらう為に、自分を変える……

あたしにできるなら……


「……よ、よろしくお願いします……」
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