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片想いの行方
第3章 自習中の恋愛相談
ペコッと下げた頭を元に戻すと、ヒメはニヤッと笑った。
「よし、そうと決まれば善は急げだな。
お前今度の土日空いてる?」
「えっ…!土日?」
な、何だろう。
ドキドキする心臓の音が一層激しく響く。
……あ、だけど……
「土曜日は、数学の補習があります……」
「は? 補習って期末テストの?」
「……そうです」
数学は本当に苦手。
今回の期末テストは、目を疑いたくなるような散々な点数だった。
テスト用紙を返された時に、先生からお前だけ補習だって言われたんだ。
とほほ……
「内気で恋愛もできない上に
頭もバカだったなんて終わってんな」
「……! ひ、ひどっ……!」
口悪い~~!
本当のことだけど、わざわざ言葉にしなくたっていいじゃん。
も~ドキドキしたり、むかついたり、心が乱される!
「どうせあたしは何も取り柄が無い悲しい女ですよ。
そんな女になんで協力なんてするわけ?
ほっといてくれたらいいじゃない」
悔しくて、つい自虐の嫌味が口から出る。
どうせなんか言い返してくるんでしょ。
そう思っていたら、ヒメは一転して真面目な表情になった。
「……分かるから」
「え?」
「誰かに片思いする気持ち、分かるんだよ。
だから放っておけねー」
「よし、そうと決まれば善は急げだな。
お前今度の土日空いてる?」
「えっ…!土日?」
な、何だろう。
ドキドキする心臓の音が一層激しく響く。
……あ、だけど……
「土曜日は、数学の補習があります……」
「は? 補習って期末テストの?」
「……そうです」
数学は本当に苦手。
今回の期末テストは、目を疑いたくなるような散々な点数だった。
テスト用紙を返された時に、先生からお前だけ補習だって言われたんだ。
とほほ……
「内気で恋愛もできない上に
頭もバカだったなんて終わってんな」
「……! ひ、ひどっ……!」
口悪い~~!
本当のことだけど、わざわざ言葉にしなくたっていいじゃん。
も~ドキドキしたり、むかついたり、心が乱される!
「どうせあたしは何も取り柄が無い悲しい女ですよ。
そんな女になんで協力なんてするわけ?
ほっといてくれたらいいじゃない」
悔しくて、つい自虐の嫌味が口から出る。
どうせなんか言い返してくるんでしょ。
そう思っていたら、ヒメは一転して真面目な表情になった。
「……分かるから」
「え?」
「誰かに片思いする気持ち、分かるんだよ。
だから放っておけねー」