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Moon road〜月への道
第2章 出会い
痛いだけの朝のSEXだった。

SEXという行為をあまり知らないりえは、
SEXはこんなものなんだと思った。


タクヤがりえの中に精液を放出し、無言のまま着替えをし、出掛けてしまった。

ダイニングテーブルには、りえの作った朝食が手もつけられずに、置かれていた。



暫くすると、玄関を開ける音がして、足音がした。
振り向くと、エプロンをつけた中年の女性がたっていた。

「あ…あのぅ。。。」

りえは、この女性が誰なのか考えてしまった。

「おはようございます。家政婦の新井です。」

にこりともせずに、テーブルの上の食事をチラッと見て
寝室に向かった。

さっきまでタクヤと寝ていたベッドが、まだそのままになっていた。

りえは、見られたら恥ずかしいので
慌てて直そうと、りえが寝室に入ると、
シーツや布団カバーがはがされて、新しいシーツに取り替えられていた。


さっきまでSEXをしていたベッドを、
目の前で片付けられている恥ずかしさで、その場にいられない心境になった。


「すみません、そろそろ荷物が届く頃で…」

りえは運送屋を待ちに外に出た。



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