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第2章 出会い

りえは、新井の作った朝食を食べ、胸が痛んだ。

小さな頃に母親と別れ、母親の料理は覚えていない。

新井の料理は温かく、美味しかった。

きっと、一緒にらいたら、こんな料理を作ってくれたんだろうな…なんて思った。

新井に料理を教えて貰う約束をした。


そして、義父と話しながら朝食を取った。

この家のこと義父のユウイチは話してくれた。

タクヤの母親はりえに似ていたということを聞き、
母親の面影をタクヤは今も探しているのかと思うと、
タクヤが愛しく思えた。


ユウイチは、りえに亡き妻の面影を見て
懐かしく、切なく、あっけなく終わってしまった過去の燃えあがった恋を思い出していた。